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水虫(白癬)

水虫

 水虫は足の皮膚に白癬菌(はくせんきん)という真菌(カビ)が感染して起こる病気です。生じる部位によって呼び名が異なっており、足白癬であれば「水虫」、体部白癬であれば「たむし」、股部白癬であれば「いんきんたむし」、頭部白癬であれば「しらくも」とも呼ばれます。なお、水虫は不衛生だからかかるというものではありません。条件が揃ってしまえばだれでも感染し得る病気です。むけた皮膚などの一部を顕微鏡で観察し白癬菌を直接見つけることで、またときには培養検査を行うことで診断を確定します。

どのような症状がでますか?

足の水虫の場合、足指の間の皮がむけ赤くなりかゆみが出る、また足裏にみずぶくれができる、かかとがガサガサと分厚くなるなどの症状となります。また体にできる場合は、周辺にがさがさを伴う輪っか状の皮疹となることが多いです。見た目だけでは他の原因による皮疹と判別が難しいため、顕微鏡で白癬菌を見つけることで診断が確定します。

人にうつりますか?

人から人へうつることがあり、特に家族内感染が多いです。
感染者の皮膚から剥がれ落ちた白癬菌が床やスリッパなどに付着し、それに触れた別の人の足に菌が付くことで感染が広がります。
公共の浴場やプールなど不特定多数の人が裸足になる場所も白癬菌をもらいやすいので注意が必要です。

家族にうつさないためにはどうすればいいですか?

家族内で水虫の人がいる場合は、マットやスリッパの共有を避け、こまめな洗濯や床の定期的な掃除をするとよいです。
白癬菌が足に付着したからといって必ず発症するわけではなく、菌が局所で繁殖することで発症しやすくなります。
そのため、足を常に清潔にしてよく乾かしておくことが予防の基本です。毎日入浴時に足を丁寧に洗い、洗った後はタオルで足指の間までしっかり水分を拭き取りましょう。
特に白癬菌は湿度の高い環境で活発に増殖するため、靴を長時間履くこともリスクとなります。同じ靴を毎日履き続けずに何足かをローテーションする、靴が蒸れたらこまめに脱いで乾かす、汗をかいた靴下はすぐに履き替える、といった工夫で足をなるべく乾いた状態に保つとよいです。

自然に症状が治まってきたら薬はいらないですか?

残念ながら、自然治癒はほとんど期待できません。
冬などの涼しい時期になると症状が一時的におさまることはありますが、白癬菌自体は皮膚に潜伏するため、暖かい時期になれば容易に再発します。
したがって軽い症状でも放置せず、早めに適切な治療を行うことが大切です。
また外用薬による治療で皮膚症状が改善したようにみえたあとも、しばらく薬を塗りつづける必要があります。

市販薬で治療してもいいですか?

軽い足白癬であれば治せる場合もありますが、おすすめしません。
まず水虫であるかどうかの診断がとても重要です。市販のお薬でよくならなかった場合、水虫であったものの治療がうまくいかなかったのか、そもそも水虫ではなかったのかを考えなくてはいけません。市販薬によって水虫の治療が中途半端になされていると検査結果が修飾されてしまい、その判断がつかなくなってしまいます。また市販薬で接触皮膚炎(かぶれ)を起こす例も少なくありません。水虫を疑ったら自分で治療を始めるのでなく、まずは皮膚科に相談していただきたいと思います。

爪の一部が分厚くなっていますが、爪水虫ですか?

その可能性があります。爪の一部を採取して顕微鏡で確認し、白癬菌を確認することによって診断が確定します。
爪白癬に関しては一部の外用薬が有効な病型を除き、内服薬による治療をお勧めしています。

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