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アトピー性皮膚炎

アトピー

 アトピー性皮膚炎はかゆみを伴う湿疹を慢性的に繰り返す疾患です。乳児期から小児期に発症することが多く、小児の約10〜15%が罹患すると言われています。幼児期から学童期にかけて改善するケースも多いですが、その後継続したり、大人になってから発症することもあります。実際、成人患者も全国で100万人近くいると推定されています。

 発症には遺伝的要因(アトピー素因)と環境要因の両方が関与します。軽症〜中等症の方は外用療法が主体となりますが、最近では新しい治療薬(デュピルマブ/デュピクセントなど)がどんどん承認されており、これまで治療のコントロールが難しかった重症なアトピー性皮膚炎も劇的に良くなることをしばしば経験します。また、皮膚以外のアレルギー疾患(気管支喘息、アレルギー性鼻炎など)を合併することも多いですが、アトピー性皮膚炎の治療をしっかり行うことで、食物アレルギーの発症を予防できる可能性も指摘されています。

ステロイド外用剤は怖いですか?

様々な薬が開発されている現在でも、アトピー性皮膚炎の治療で基本となるのはステロイド外用薬です。
ステロイド外用剤を忌み嫌う方もいらっしゃいますが、医師の指導のもと適切な使い方を守っていれば決して怖い薬ではありません。
当院では患者様それぞれの症状に対して適切な種類・適切な量を見極めて、ステロイドの長期外用による副作用が出ていないかを常にチェックしながら診療にあたっています。

ステロイド外用剤以外の外用薬はありませんか?

・タクロリムス(プロトピック軟膏)
・JAK阻害薬(コレクチム軟膏)
・PDE4阻害薬(モイゼルト軟膏)
・AhR調整薬(ブイタマークリーム)
上記の薬剤がアトピー性皮膚炎に保険適応があり、必要に応じてこれらを用いて治療いたします。

外用剤以外の治療法はありますか?

従来の外用治療のみで難治なアトピー性皮膚炎に対し内服や注射による全身療法が登場し、日常生活に支障をきたさない程度に症状をおさえることが可能になってきました。
当院では主に、生物学的製剤の注射剤であるデュピクセントやミチーガを使用いたします。
また、局所的な症状にお悩みの方にはエキシマライトによる紫外線療法も良い適応となります。

日常生活ではどんなことに気をつければよいですか?

アトピー性皮膚炎の方は皮膚のバリア機能が低下している傾向にあり、シャワーなどで皮膚を清潔に保ち保湿剤を塗布するスキンケアが非常に大切です。
また、悪化因子(汗、乾燥、ダニ・ホコリ・花粉・食物などの各種アレルゲン、ストレス…)を見極め、それを回避していく日常生活の工夫も必要です。

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